447 # 426 Leapling Tournament Group B.txt




学校が終わり、家に帰るとテスト勉強する。そろそろしないとまずいからね。テスト勉強を終え、夕飯を食べ、ログインする。

さて、今日はトーナメントBグループだ。シルフィ姫様に連絡を入れる。昨日帰り際におど…お願いされたのだ。機嫌を損ねると何するかわからないから素直に連絡する。

そしてシルフィ姫様が来たわけだが今日はサラ姫様とガルーさん、カインさんがいなかった。代わりにブラスさんがいる。カインさんがお仕事らしい。昨日は休みだったのだろうか?ギルドはいつも開いているんだが?

「姫様もガルーも仕事がありますからね。流石にいつも許すわけにはいきません」

「私は暇です」

「私もです」

「はぁ~…」

ブラスさん、苦労しているな。

さて、今日も楽しみな組み合わせ目白押しだ。まずは第一試合。戦うのは恋火とディアンだ。解説はシルフィ姫様と昨日出来なかったアウラさん。審判はブラスさんが担当した。

「では、第一試合。始め!」

開幕縮地で恋火はディアンの中央の首を狙う。

「やぁああ!」

しかしディアンは当然守りに入る。恋火が左端の首を跳ねる。そして、陽火の紅炎が発動する。

しかしディアンは気にせず、中央の三つの首が飛び上がった恋火を狙う。

「「「シャー!」」」

「あ…くぅぅ! きゃああ!?」

ディアンの水ブレスを魔力切断で対応しようと恋火はするが流石に三つは無理だった。そして恋火が怯んでいる隙にディアンは斬られた首は復活し、恋火に連続の水ブレスが襲う。

「あう…やっぱりディアンさん、強いです…あ、く!」

恋火は逃げて、鎌鼬で攻めに転じるがディアンの守りを突破出来ない。惜しいところまで行くんだが…中央の首を狙ってくると分かっているから当然ディアンはそこを狙ってくる。

ディアンは呪滅と毒で地味に恋火を削ってくる。対する恋火は禊で毒を治すことが出来るが恋火は回復手段を持っていないし、さっきから恋火の動きが悪い。スピードは恋火が圧倒的なはずだが、後手に回っている。

恋火は俺たちの中でもトップクラスの集中力がある。それが後手に回っているのには当然理由があるだろう。そしてそれをしているのは間違いなくディアンだ。しかし妨害するようなスキルはないんだよな。何をしているやらだ。

攻防が続くとフィールドに変化が起きた。水ブレスを連発で使われた結果、水が地面に張られている。それが恋火のスピードに悪影響を出し始めた。

以前雨降りで外に出ると靴に影響が出るとミュウさんが言っていたものだ。さて、恋火はどうする。

「く…やぁああ!」

何度目かの首を斬り落とす。そこをまた水ブレスを狙われた瞬間だった。恋火が水ブレスを上に飛び躱す。ずっと飛ばなかったから完全にディアンの虚を付いた。

「やぁああ! 居合い斬り!」

そして間合いを詰め、居合い斬りを放つ。しかしディアン中央の首が斬られようとした瞬間、姿勢を低くして、恋火の居合い斬りを躱す。あれを躱すか。しかし恋火の目はまだ死んでいない。

「まだです! 朧!」

空振りした居合い斬りが幻のように消えるとディアンの中央の首を斬り飛ばした。

あれが恋火が覚えた新しい武技か。恐らく一度目の攻撃をキャンセルして、同じ技をやり直す技。だまし技のような技みたいだ。

「やった! あ」

喜ぶ恋火だが、恋火の飛行は翼を使ったものじゃないから追撃するにはタイムラグがある。それをディアンは知っていた。ディアンの二つの水ブレスが恋火を襲うが、魔力切断で対処し、恋火が体勢を整える。

「狐技! ハーミットテイル!」

恋火の尻尾がディアンに迫る。しかしディアンはその尻尾に噛みつき、恋火を振り回し、決闘フィールドの壁にぶつける。

「う…うぅ…」

完全にグロッキーの恋火にディアンは四つの水ブレスを浴びせて勝負あり。

「勝負あり! 勝者ディアン!」

『シャー!』

解説役のアウラさんとシルフィ姫様が言う。

「あのヒュドラの次の対戦相手は私じゃダメかしら? ぶっ殺す」

「ダメですよ。アウラさん。これは真剣勝負なんですから。気持ちはわかりますが」

ビクッとするディアン。そして俺を見るディアン。大丈夫…流石にそんな理不尽なことはさせないさ。

ずぶ濡れの恋火が帰ってくる。

「ダメ…でした…うぅ…」

あらら…恋火が泣きそうだ。俺はびしょ濡れの恋火にローブを被せる。頭を撫でる。

「…強くなっても強いやつはいる。まだこれからだな」

「は、はい! もっと! もっと! 強くなって、ディアンさんに勝って見せます!」

うん。恋火は賢いから敗因は分かっているだろう。まず最初の攻撃だ。もしディアンの中央を首を狙うなら縮地を使うべきじゃなかった。

恋火なら普通に間合いを詰めていたら、全ての攻撃に対応できたはずだ。

そして最後のハーミットテイルは完全に誘われたな。水ブレスが二つだったのが、その証拠だ。ディアンはわざと恋火に水ブレスを対処させて、反撃を誘った。

そして恋火から知らされた衝撃の事実が判明した。

「ディアンさんからたくさんの色々な声が聞こえて、ごちゃごちゃになっちゃいました…他心通に頼るとこうなるんですね…」

ディアンの頭それぞれから別々の声が聞こえたからどれが正確かわからなくなってしまったのか…それを利用したディアンは凄いな…最後のハーミットテイルも全部の首が使われるとまずいと声がしたから使ってしまったようだ。

恐らく普通の戦闘をしていれば恋火が勝っている。それを自分の身体的特徴で恋火を翻弄したディアンは見事という他ないな。

次は第二試合。優牙とノワの対戦だ。さて、互いにどう攻略するかな?

「では、第二試合。始め!」

「ガァアア!」

優牙はやはり初っぱな極寒ブレスを使って来た。対するノワは空を飛ぶ。これは予想外だ。ノワは何を狙っている?

「…影召喚」

ノワが飛びながらチビノワをたくさん召喚する。これは優牙、やられたな…

「ガウ!? ガァアア!」

優牙がチビノワを極寒ブレスで倒すと呪滅撃が発動する。

するとノワが着地する。しかしノワは動かない…優牙はその姿に警戒する。しかしダメージを食らってしまったから行くしかなかった。そこで優牙は戦術を変えた。

「ガァアア!」

優牙が叫ぶと吹雪が吹き荒れる。ノワは黒霧で防御する。

「…寒い…酷い」

ノワにとって、吹雪は辛い空間だろうな。雪の中で走り回るより、ノワはこたつで丸くなるタイプだ。やばい…想像したら凄い似合っていた。

そして優牙は隠れる。しかしノワから隠れるのは得策じゃない。なぜなら隠れても影は常にあるからだ。

「…影操作」

優牙の影から棘が飛び出し、優牙を攻撃するが優牙も氷装甲でガードする。しかしこれで隠れる手段がなくなった。

追い詰められた優牙は黒霧を突破して、ノワに噛みつく。

すると身代わりでチビノワがやられる。黒霧の中で隠れていたチビノワとノワは入れ替わった。

そしてノワが優牙の影に潜り込む。勝負あったな。優牙に攻撃する手段がない。影の中では寒さは感じないからな。そして優牙に回復手段がない。

「タイムアップ! 勝者、ノワ!」

「…ブイ」

「流石ノワちゃん! 可愛いわ…はぁ…はぁ…」

「これはノワちゃんの作戦勝ちでしたね。素晴らしい戦術でした!」

シルフィ姫様の言う通り、これはどうしようもないかな…ノワの戦術が完璧だった。影に潜れる自分の優位性をしっかり把握した戦術だったな。

優牙は落ち込んでいる。まぁ、ドンマイとしか言えないな。吹雪でノワを寒さ攻めしたのは非常にいい手だと思ったんだがな…惜しい。

次の戦闘は個人的に初戦で一番気になる決闘。黒鉄とロコモコの勝負だ。さて、どうなるかな?因みにほとんどがロコモコを応援している。黒鉄が可哀想だ。

「え~…観客は静粛に。では、第三試合、始め!」

黒鉄が光線をロコモコに放つ。

「メ」

なんとロコモコは光線を躱した!はや!?ロコモコって、あんなに俊敏だったのか?あ、脱走スキルか。

黒鉄が光線、鋼線、投石、ロケットパンチ、格闘。全て逃げられる。これは酷い…俺はロコモコのポテンシャルを完全に見誤っていたようだ。黒鉄にとって、最悪の敵だな。

「メ!」

タイムアップ間近にロコモコが体当たりでダメージを与えてようとするが守護で防御する。あ、タイムアップと思った瞬間、ロコモコが放電を使う。そこでタイムアップ。耐電を持っていても雷のダメージを無効化するわけじゃない。

「タイムアップ! 勝者、ロコモコ!」

「メェ~」

「今度も戦術勝ちね…って、ネフィ!? しっかりしなさい!」

「ロコモコさんの可愛さにやられてしまったみたいですね…わかります」

可愛さを感じるか…内容は酷いものだった気がするぞ。しかしこれは大番狂わせだな。黒鉄も結構良いところに行くと思ったんだが、わからないものだ。

さて、本日のラストバトルだ。第四試合はミールとチェスだ。これは極端なタイプの二人で楽しみだ。

「では、第四試合。始め!」

「ガァアア!」

チェスは氷結ブレスをするとミールは地面に潜る。まぁ、そう来るよな。しかしノワの時のようにはいかない。チェスには強制がある。

「く! はぁああ!」

チェスが強制を使うとミールは地面から出て攻撃しないといけない。これでは罠設置が出来ないな。しかもミールの水スキルはチェスには効かない。寧ろ下手に使うと不利になるから使えない。

土魔法や風魔法も試すがチェスは魔法には強い。それにミールはそれらの魔法が強くない。

結果、木で攻めるしかないのだがチェスの氷装甲を破る火力はない。しかも氷斧で木を斬るからミールにとって、チェスは相性悪いな。頼みの綱の花粉も星の加護で無力化されてしまった。

「ガァアア!」

「くぅぅ!」

結果、ミールは氷結ブレスを食らってしまい、凍ったところを氷斧でぶっ飛ばされ、勝負あり。

「そこまで! 勝者! チェス!」

「ガァアア! …ガゥ!? ガ、ガゥ…」

「「…」」

あーあー、勝ったのにチェスが小さくなって、退場する。可哀想に。

「負けてしまいました…」

「耐久戦をしたかったのに、させて貰えなかったな」

「はい…罠も水も封じられて、手がありませんでした。完敗です」

ミールは全力を出して負けてさっぱりしているな。それでも負けたら、悔しいだろう。俺は頭を撫でてあげた。

トーナメントが終わり、俺はサフィに島に連れていって貰い、アイテムをゲットするが、俺はゲットしたアイテムを消費して、更に生産能力を強化する。しばらくをこれを繰り返すことになる。生産を終えて、俺はログアウトした。

名前 恋火 ハーミットビーストLv2

生命力 155
魔力  200
筋力  218
防御力 100
俊敏性 254
器用値 150

刀Lv31 二刀流Lv14 鎌鼬Lv13→Lv15 炎魔法Lv12 時空魔法Lv4→Lv6 
黒炎Lv20 聖火Lv29 火炎操作Lv3 天耳通Lv30→Lv31 他心通Lv5→Lv8 
危険予知Lv30→Lv31 気配遮断Lv1 魔力切断Lv6→Lv10 物理切断Lv3→Lv7 
霊力Lv12 仙気Lv6→Lv8 仙術Lv6→Lv7 幻影Lv4→Lv5 神道魔術Lv7→Lv9  
見切りLv13→Lv15 縮地Lv21→Lv23 神足通Lv6→Lv10 妖術Lv5 血醒Lv9 
料理Lv22 ハーミットブレスLv6 狐技Lv5→Lv6 神降ろしLv2 獣化Lv5

名前 ノワ ドラゴニュート・ディペンデンスLv2

生命力 140
魔力  252
筋力  122
防御力 97
俊敏性 140
器用値 207

スキル

影操作Lv17→Lv18 飛翔Lv14→Lv15 呪滅擊Lv11→Lv12 影探知Lv15→Lv16 影移動Lv9 
影針Lv3 影潜伏Lv21→Lv22 影呪縛Lv21 影召喚Lv7→Lv9 気配遮断Lv14 
擬態Lv8 暗視Lv25 魔眼Lv12 冥波動Lv10 暗黒魔法Lv2 
超再生Lv3 黒炎Lv3 集束Lv3 邪気Lv3 蘇生Lv3 
黒霧Lv5→Lv6 霊化Lv3 身代わりLv2→Lv3 超感覚Lv3→Lv4 逆鱗Lv1 
竜技Lv6 ドラゴンブレスLv6 竜魔法Lv2 竜化Lv6 料理Lv1 
邪竜の加護Lv10→Lv11

名前 優牙 マーナガルムLv4

生命力 80
魔力  146
筋力  106
防御力 122
俊敏性 106
器用値 70

スキル

噛み砕くLv30 気配察知Lv24 危険予知Lv20 氷爪Lv18 暗視Lv22 
防御無効Lv10 耐性無効Lv9 氷投擲Lv8 氷の牙Lv27 氷装甲Lv12→Lv13 
反射Lv8 極寒ブレスLv22→Lv23 冷凍弾Lv10 吹雪Lv1→Lv2 雪潜伏Lv6→Lv8 
即死Lv8 耐寒Lv5→Lv7 狂戦士化Lv3 月の加護Lv5

名前 チェス アルカスベアLv3

生命力 100
魔力  130
筋力  132
防御力 136
俊敏性 66
器用値 72

スキル

噛み砕くLv25 格闘Lv27 氷斧Lv16→Lv18 鉄壁Lv23→Lv25 強制Lv24→Lv26 
氷装甲Lv20→Lv23 星鎧Lv8→Lv10 物理破壊Lv15→Lv17 魔法耐性Lv7→Lv9 強襲Lv28 
遊泳行動Lv25 氷爪Lv28 氷の牙Lv12 雪潜伏Lv5 氷結ブレスLv18→Lv19 
神聖ブレスLv7 氷投擲Lv25 連撃Lv8→Lv10 神聖魔法Lv10 耐寒Lv5 
星の加護Lv3→Lv5

名前 黒鉄 スチールゴーレムLv3

生命力 165
魔力  0
筋力  212
防御力 212
俊敏性 36
器用値 38

スキル

格闘Lv22→Lv23 堅牢Lv44 変形Lv15 強制Lv40 物理耐性Lv36 
物理破壊Lv20 採鉱Lv6 鋼線Lv6→Lv7 投石Lv12→Lv13 光線Lv10→Lv11 
狙撃Lv18 電磁Lv8→Lv9 回転射出Lv19 耐電Lv1→Lv2 耐寒Lv1 
耐熱Lv16 毒無効Lv11 病気無効Lv7 腐蝕無効Lv3 再生Lv17 
守護Lv2→Lv3

名前 ロコモコ ゴールドシープLv2

生命力 164
魔力  136
筋力  40
防御力 160
俊敏性 102
器用値 92

スキル

飛翔Lv17→Lv19 激突Lv3→Lv4 危険予知Lv17→Lv19 脱走Lv4→Lv8 育毛Lv20→Lv21 
採乳Lv20→Lv21 耐寒Lv1 幸福Lv11 祝福LLv11 守護Lv10 
放電Lv2→Lv3 雷魔法Lv10 光魔法Lv8 浄化Lv1 天罰Lv3 
雷霆Lv3 光輝Lv1 天の加護Lv12 黄金の加護Lv2

名前 エアリー ヘイズルーンLv1

生命力 150
魔力  118
筋力  118
防御力 80
俊敏性 134
器用値 110

スキル

角擊Lv25 激突Lv1 登攀Lv4 危険察知Lv16 跳躍Lv10 
疾走Lv18 木魔法Lv3 光魔法Lv18 植樹Lv3→Lv5 採乳Lv18→Lv19 
守護Lv7 祝福Lv8 豊穣Lv8→Lv10 蘇生Lv1 狂戦士化Lv2
封印魔術Lv10 列石結界Lv10 森林操作Lv1 天撃Lv1 星の加護Lv1

名前 ミール ネロハマドリュアスLv3

生命力 126
魔力  161
筋力  78
防御力 84
俊敏性 100
器用値 132

スキル

土潜伏Lv27→Lv28 森林操作Lv22→Lv25 俊足Lv10→Lv12 風魔法Lv7→Lv9 土魔法Lv12→Lv14 
木魔法Lv10→Lv13 水魔法Lv7 光合成Lv17 譲渡Lv6 花蜜Lv12 
花粉Lv8→Lv9 採取Lv32 植栽Lv18→Lv19 株分けLv7→Lv9 水流操作Lv4
聖水Lv6 雨乞いLv2→Lv3 洪水Lv2 超再生Lv2 状態異常無効Lv1
寄生木Lv18→Lv19 罠設置Lv18 植物召喚Lv5 水樹の加護Lv6

名前 ディアン ヒュドラLv15

生命力 114
魔力  146
筋力  144
防御力 76
俊敏性 96
器用値 96

スキル

噛みつきLv29→Lv30 巻き付きLv17 遊泳行動Lv23 毒竜鱗Lv22→Lv23 
多連撃Lv29→Lv30 恐怖Lv9 致死毒Lv27→Lv28 超再生Lv16→Lv18 呪滅Lv12→Lv14
猛毒ブレスLv25→Lv26 水ブレスLv7→Lv11 熱探知Lv19→Lv20 擬態Lv5 復活Lv12→Lv16