92-maid ~keyer




後日,伯父から連絡があり,1人の女性を紹介される.

特に問題なさそうなので,採用とした.

'よろしくね'
と言うと,
'こちらこそよろしくお願いします,ご主人様'
と言われた.

ご主人様!
なんと良い響き.

この女性,狼の獣人で,名をパミラという.
少しぽっちゃり気味だが,健康そうな感じで,嫌味な感じは全く無い.
今年30歳で,元々とある家のメイドだったのだが,お家取り潰しとなり,職を失い,ツテをたどって近衛騎士団の食堂で働いていたのだとか.

雑用で,給金も安いが他に勤め先が無く,今回の話に乗り気になったらしい.

俺が関係して取り潰しになった家じゃないといいなぁ.
最近,俺が関係した以外で,取り潰しになった家って,あったっけ?


まあいいや.


一室をパミラ用とし,住込みで働いてもらうことにした.
玄関開けて,ぴーちゃん見て,腰抜かしてお漏らししてたけど,大丈夫だよね??